2017年8月23日水曜日

古河市ドローン練習場

茨城県の古河市には、市が運営するドローン練習場があるんです。
しかも使用料が無料。
つまり、たとえ明日から30年間にわたって無遅刻無欠席で通い続けても、制度が変わらない限り使用料は1円も掛かりません。ゼロは何億倍してもゼロですからね。


伊豆から古河へ


ドローン大学校(公式サイト)を修了した後に、ひたすら実践的な飛行トレーニングを積みたいと考えていた僕は、この練習場を使い倒すために古河市に引っ越そうと本気で考えていた時期がありました。

ギリギリまで悩んだ結果、伊豆半島は伊東市にある知人の山荘を借りることにしたんですけどね。都内から伊東市への往復はなかなか大変でしたが、海の幸と山の幸と天然温泉の魅力に抗うことは出来なかったんです。

でも伊豆の山奥の急峻な傾斜地でドローンを飛ばしているうちに、ドローンの操縦技能の向上に必要なのは新鮮な魚介類ではなく「広くて平坦な土地」だということに気づきました。が、時すでにお寿司。
山と海に恵まれた伊豆は、映像撮影と編集のトレーニングにはとても良かったんですけども。

操縦訓練に適した平坦な土地を探すうちに、伊東市の山奥にあるダムの周囲に程よい公園を見つけたので、管理事務所に「ドローンの練習に使って良いですか?」と電話で訊ねたんですが、許可を得るためのプロセスの説明を受けてすぐに諦めました。飲料水の用に供するダムのそばで飛行させるには、行政の各部署を巡るだけであまりにも手間と時間が掛かりそうだったので。
中伊豆まで行けば広い田畑も散見されましたが、プロのドローンパイロットの脳裏には民法207条がよぎるというもの。飛行時間が30時間を超えた辺りから、何気なく空を見上げただけで、飛行可能な空域が色分けされて見えるようになります。(個人差があります)

そこで伊豆に部屋を借りているにも関わらず、都内を通過して茨城県の古河市までクルマで通うことにしました。不思議なもので移動時間がドローンの飛行時間の2倍を超えると、”合理性”とか”効率“なんていうモノサシは姿を現さなくなるんですよね。『西遊記』とかカフカの『城』に近いのかもしれません。怖い。

さて本題


前置きが長くなってしまいましたが、古河市のドローン練習場(公式サイト)。
Googleでドローンの練習場を検索すれば上位に表示されるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。フィールドの位置などの詳細は上記公式サイトと、なぜか7.4MBもあるこのPDFをご覧ください。


特に編集するつもりもなくぼんやりと撮影したフッテージを、ざっと組み合わせただけのもので恐縮ですがアップしてみました。


はい。河川敷ですね。
同行した知人が写っているのでフィールドの全景部分をカットしてしまっていますが、全体像をご覧になりたい方は古河市のオフィシャル動画をどうぞ。

この練習場を使用するには、事前に申し込みをする必要がありますが、土曜日でも当日の朝イチに電話をしても利用が可能でした(2017年3月頃)。「先着何組まで」という規定があるかどうかはわかりませんが、フィールド内に管理者が指定した区切りはなく、どこでどう飛ばすかは利用者同士の譲り合い精神に委ねられています。

フィールドは「広大」というほどでもありませんが、5組ぐらいであれば窮屈な思いをせずに利用できます。
利用時間の区切りもないので、早い者勝ちと言えるかもしれません。
でもフィールドにはトイレも売店も電源もなく、日差しを遮るものもなんにも用意されていないので、少なくとも僕が居た時には、極端に長居をする人はいませんでした。

かくいう僕はクルマにタープを張って、Inspire1とP4Pを合わせて7個のバッテリーに加えて128000mAhの巨大なバッテリーを持ち込んでいたので、たっぷりと練習をしていましたよ。

動画にも登場しますが、ダンプカーがフィールドの横の道路を頻繁に行き来するので、道路の上空にドローンがはみ出ないように気を付けながら、動く被写体をドローンで追いつつカメラを操作する練習もしてみたり。たまにダンプカーが真横に停車して、ドライバーが「コレってドローン?(値段は)いくらぐらいするの?」と気さくに話しかけてきたりなんかして。

ちなみに冒頭の写真は、渡良瀬遊水地(Wikipedia)の中にあってハート型の湖として知られる谷中湖で、航空法ギリギリの149mまで上昇したPhantom4Proで撮影しています。この湖の右岸が群馬県で左岸が栃木県、左手前が埼玉県で離陸した古河市は茨城県という事実を知ってしまうと、人知れずテンションが上がってしまいませんか?
上がりませんか。そうですか。

フィールドの設備関係は素っ気ないというか”何もない”んですが、行政が率先してドローンの普及に一肌脱いでくれているのは、ドローンのファンとして非常にありがたいし、微力ながら応援したいという気持ちになります。ということで、古河市の経済に貢献すべく、帰り道ではいつも焼き芋を買いました。(その道の駅が埼玉県にあることを知ったのはずいぶん後のことでした)

これからもこのフィールドが維持されること、欲を言えば他にもこうした取り組みが増えることを切に願っております。

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